積小為大(せきしょういだい)

小さな積み重ねが大を為す

 


小さな努力の積み重ねが、大きな発展につながる。

 

 

 

どんな荒れ果てた地にも、

きちんと耕し、種を播き、世話をする。

時期がくれば実りをもたらします。

 


一つ一つが大切

無駄な努力はありません。

 

 

 

人々の

荒れた心

絶望の心にも

 

 

 

誠実さの種を播けば、

必ず希望の実りをもたらします。

 

 

 

 


二宮尊徳

 


1787年 栢山村(小田原藩領)で生まれる。

祖父の代で豊かだった家も、父の代で土地、田畑全て無くなった。

 


13才の時、父が亡くなり、15才で母が亡くなる。兄弟は親戚に引き取られ、離散した。

 


どんな貧しく、惨めな状況にあっても学ぶ事を辞めなかった。

尊徳は昼間、叔父の仕事を手伝いながら、夜灯油の灯りで勉強会した。

 


叔父から灯油もタダでは無いと叱られると、友人より菜種を借り、荒野に植えた。

1年後菜種は150倍にも実り、勉強の灯りとした。

 


25歳で、無くなった田畑を買い戻し、

二宮家を再建

 


その実績の噂が広がり26才で藩主より小田原藩の立て直しを命ぜられる。

 

 

 

尊徳氏は全てを投げ捨て、公の業務に尽くす。

 

 

 

 

過去の実績を元に、無理のない目標設定、計画を立てた。

 

 

 

飯炊き

飯炊きには年間の薪の予算から、1ヶ月分の薪の金額を出し、余らせたら薪を買い戻した。

どうしたら余らせられるか考えなさい。

ススを取れば薪が少なくて済む。

 

飯炊きは毎日掃除するようになった。

 

 

 

農村開墾

年老いて一人前の仕事ができない男がいた。

切り株をひたすら取っていった。

自ら選んだ仕事に甘んじて、他人が休んでいる間も働いた。

皆んなから根っこ掘りの男と呼ばれた。

尊徳氏はその姿を見逃さない。

褒賞の支払いの際、一番多くの褒美を受け取ったのは、その根っこ掘りの男だった。

 

 

 

 


小さな事をコツコツ積み重ね

 


数百もの村の再建を成した。

しかし、全ての村が始めから受け入れてくれたわけでは無かった。

尊徳氏が説得するも、追い出された時もあった。それでも諦めず、説得し続けた。

時には断食までしてその村に雨が降るように祈った。

人々はその誠実さに心打たれ、少しずつ変わっていった。

 


藩主はその功績に褒美を出すが、尊徳氏はそれを受け取らなかった。

 


尊徳氏は

どのようにしたらその村の為になるのか?

そこで暮らす人々の為になるのか?

ひたすら考え、誠実に一つ一つを積み重ねて行った。

 

 

 

小さい事を怠る者には、大を為すことは出来ない。

1万石は1つぶの米から為す。

1つぶの米はクワを耕すことから。

 


どれ一つ怠っても米は育たない。

 

 

 

人はとかく結果を求める。

しかし、当たり前の事を当たり前に一つ一つ積み重ねていけば、自然に実る。基本に忠実に歩む事が大切。

 

 

 

 


どんなに貧しくても、学ぶ事が出来る

どんなに貧しくても、貢献する事が出来る

 

 

 

誠実さの種を撒けば、

必ず希望の実りをもたらします。

 

 

 

多くの村を救ったのは、尊徳氏の誠実な姿が人々の心に実りを為したから

 

 

 

未来に向けて、

今、何を播くのか?

 

 

 

という考え方を学ばせて頂きました。

 

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございます😊