論語 『里仁第四 25』
子曰(しいわ)く、徳は孤(こ)ならず、必ず隣有り。
私的解釈ですが…
徳のある者は孤立しない。
日々、自分の人格を高めていけば、人は慕い寄って来る。
初めて組織のリーダーになったとき、お恥ずかしい話しですが、
自分の思い通りにいかず、メンバーを叱ってばかりいました。
舐められてはいけないと怒る。
「なぜこうしないんだ。普通わかるだろ。」
が決まり文句でした。
メンバーの皆に歩み寄ることができませんでした。下手にでれば見下されると虚勢を張っていました。
自分自身にも厳しくしましたが、メンバーにも厳しくしました。
何となくギクシャクし、お互い疲ればかりが溜まっていきました。メンバーからは、私自身が嫌な存在というオーラを感じるのが辛かったです。
環境が変わり新たなチームのリーダーとなりました。前回のような状況にはなりたくないと思い、まずメンバー「一人一人が輝けるチームにしたい」と目標を立てました。
一人一人の良い所を探す毎日。
その人の良い所が仕事に生かされるようにするにはどうしたらいいのか?を毎日考えていました。
思い通りに行かないときは私自身の上手く伝えられない能力の低さを反省しました。
始めは上手くいかない事が多かったのですが、一つ歯車が合うと加速するように皆がそれぞれの持ち味を出して動けるようになりました。
結果的には皆が生き生きと働き、周りの方の良さを認め、足らない所は自発的に助け合う環境が出来ました。
そのメンバーとは久しぶりに会うと、一つの目標を一緒に成し遂げた『仲間』という懐かしさを感じます。
他人の悪い所に注目するのか?
己を見つめ直し、高め、他人の輝きに目を向けるのか?
それによって結果は大きく変わります。
『徳は孤(こ)ならず、必ず隣有り。』
日々自分を高める努力をし、周りの方の良さを見つけていきたいと思います。
最後まで読んで頂き有り難うございます!!